輝くハハ

妊娠発覚以来、ハハは輝き始めた。
5月に身内だけの式を挙げたときも、
「私にお任せあれ!」とすべてを執りしきったのだけど、
式が無事終わり、オットがラオスに戻り、燃え尽きていた。
そのハハが再び。


妊娠出産本を買ってきて、夜な夜な読みふける日々。
へええええ。ふううううん。もう忘れたわあああ。
薄明かりから漏れ聞こえる、独り言。
愛飲している健康飲料を大量注文し、水代わりに飲めと迫り、
妊婦には粗食がいい、とテレビで見て以来、
私のご飯は、高野豆腐とひじき、豆ばかり。


当然、子供グッズ集めにも余念がない。
チャイルドシート、お宮参りに着る総レースの産着、おくるみ、子供用食器など、
いろいろな人からもらったり、買ったり。
自分の部屋にせっせとためこんでいる。


「100歳まで生きる」 そうハハは断言した。
オットはともかく、私があまりにも頼りないので、
孫の行く末を見届けるまで死ねなくなったそうだ。
地に足つかず、ふらふらしてきた娘は今、
過去最高の親孝行をしています。